米べいアリゾナ州立大学しゅうりつだいがくで先週末せんしゅうまつ、反はんイスラエルのデモに参加さんかしていた女性じょせいが逮捕たいほされた際さい、大学警察だいがくけいさつに髪かみを覆おおうスカーフ「ヒジャブ」を外はずされたことが、現場げんばの映像えいぞうで明あきらかになった。

米当局べいとうきょくの大量収監たいりょうしゅうかんに抗議こうぎするＮＰＯが動画どうがを入手にゅうしゅし、この女性じょせいの弁護士べんごしがＣＮＮに提供ていきょうした。

ぼかしの入はいった映像えいぞうの中なかで、両手りょうてを後うしろに縛しばられた女性じょせいを大学警察だいがくけいさつの警官数人けいかんすうにんが取とり囲かこみ、１人ひとりがヒジャブを脱ぬがせている。

警官けいかんらはその後ご、女性じょせいのパーカーのフードを頭あたまにかぶせた。周囲しゅういから「フードはかぶっていいのにヒジャブはだめなのか」と叫さけぶ声ごえが聞きこえる。

この女性じょせいと、現場げんばで同様どうようの扱あつかいを受うけたという女性じょせい３人にんの代理人だいりにんを務つとめる弁護士べんごしによれば、逮捕劇たいほげきがあったのは２７日にち。４人にんは不法侵入ふほうしんにゅうの疑うたがいをかけられている。このうち３人にんは同大学どうだいがくの学生がくせいで、全員ぜんいんがキャンパスのあるアリゾナ州しゅうフェニックス都市圏在住としけんざいじゅうだという。

同弁護士どうべんごしの話はなしによれば、女性じょせいたちは拘束こうそくされた時とき、ヒジャブの重要じゅうようさを訴うったえて返かえしてほしいと懇願こんがんしたが、安全上あんぜんじょうの理由りゆうで脱ぬぐ必要ひつようがあると説明せつめいされた。バスで移送いそうされて収監しゅうかんされた後あとも、ヒジャブは返還へんかんされなかった。

女性じょせいたちは、合衆国憲法がっしゅうこくけんぽうが保障ほしょうする宗教的行為しゅうきょうてきこういの自由じゆうという基本的人権きほんてきじんけんを、警官けいかんに侵害しんがいされたことに傷きずついているという。

同弁護士どうべんごしは約やく１５時間後じかんごになって４人にんとの面会めんかいを許可きょかされ、新あらたなヒジャブを持参じさんした。

イスラム市民団体しみんだんたい、米べいイスラム関係評議会かんけいひょうぎかい（ＣＡＩＲ）のアリゾナ支部しぶは大学警察だいがくけいさつの対応たいおうを非難ひなんし、徹底調査てっていちょうさを求もとめている。